芦星会紹介

芦星会の誕生

私は佐藤塾(※)の武蔵境支部で平成8年から大人中心に空手指導をしておりましたが、縁あって平成16年から区立芦花小学校のPTA会長をさせていただくことになりました。

翌平成17年、芦花小学校のPTA会長2年目の時、小学校の保護者の中から「子供に空手を教えてほしい」との要望をいただき、当時の校長先生(久保田和仁氏)からもご賛同を得て教室を貸していただくこ とになりました。

こうして月2回土曜日の午前中を使い、当初は3名の子供を対象にPTA活動の一環として稽古を始めました。

(※)佐藤塾:  極真会館初代世界チャンピオン佐藤勝昭が1977年に分派・設立した空手団体。
芦花会も極真の流れを汲むフルコンタクト(直接打撃制)の空手です。

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命名の由来

芦花小学校のPTAと歴代校長、教頭先生のOB会で「芦月会」というものがあります。その会に参加した折、空手道場の名前を皆さんに相談したところ芦月会会長でハラジマ文具の原島社長から「芦花の星となるような子供を育ててくれたらいいね!」という話をいただき、道場名を「芦星会」 にしました。

芦星会の理念

昨今、地域の繋がりが薄くなりました。
特に以前は地域の子供たちは遊び方・社会のルール・上下関係(目上に対する礼儀、下に対する接し方)など、社会で生きていくための知恵・知識を先輩から教えてもらっていたと思います。

かつて薩摩藩には「郷中」という教育システムがありました。
先輩が後輩の武道・勉学・他あらゆることを指導していたといわれていますが、大人はそれに対して一切口出してはいけないというルールがあり、喧嘩や諍いなどがあっても「郷中」の枠組みの中で解決されていたようです。
明治維新で活躍した西郷隆盛・大久保利通などの英傑は、まさにこの「郷中」で育てられたとのこと。

私は空手を通じて「芦星会」で現代版の「郷中」を実現したいと思っています。
稽古を通じて礼儀作法を先輩が指導する。
時には空手以外のスポーツや遊びや勉強などを共に体験してみる。
大人は安全に配慮しながら場を提供して、時に応じてアドバイスをする。

先輩をリーダーとして敬い、空手だけではない、バランスを重視した社会性を学ぶ。
そしてそれを下の世代に伝えていく。
こんなことを実現したいのです。

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芦星会の誕生を祝う 原島博

日本空手道芦星会誕生、心よりおめでとうございます。

私と松本氏とは芦花小学校のPTA関係で私が17代会長で、松本氏が23代目の会長となります。
平成16年よりですのでかれこれ8年ほどお付き合いさせていただいております。

松本氏とは私と似かよったところが御座います。私は芦花小学校のPTA会長を4年勤めさせて頂きましたが、松本氏は何とPTA会長を5年もの長い間勤めていただきました。その間、老朽化が激しい校舎の建替えには自ら署名活動を率先して回り、当時の熊本区長まで陳情に出掛けて、おかげで次年度校舎建替えが区議会を経て実現することになったわけです。そのような訳で現在の立派な校舎が出来上がりました。又、PTAの諸問題においても難なく解決したことは松本氏の功績が非常に大きかったと思います。

松本氏は空手の指導と共に、ご自分の仕事にも非常に熱く、又柔軟性を持ってことに当たる人であると思っております。松本氏は、ご自分の仕事と、空手道の教育と二足の草鞋を旨くこなし、青少年の育成に情熱を傾けられたことに、私は深く感銘いたしております。

これから空手を通して、礼儀作法を身につけた若手を作り、明日の時代を担う人をつくることを期待しております。